編集後記
タワーマンションに住むという選択がどんなことを意味するのかということについて考えてみましたが、贔屓目に見てもメリットはあまり感じられませんでした。
最近の高級タワマンでは100億円以上もする物件もあるということにも驚きますが、それはそれなりの資産があり節税などを考えた上での選択でしょうからそれはそれでありだとしても、庶民がペアローンまで組んで背伸びして購入する価値はどこなるのか正直わかりません。
むしろ自然災害などが起きたときに、長期的な停電が起きた場合、毎日高層階まで非常階段で重たい水や食料を運ぶという状況になることを考えているのだろうか。
それが高齢者だったらまず深刻な水不足や食糧不足に陥ることは確実です。
そんなケースはレアケースだと言われればそうかもしれませんが、自動車保険も自分が人身事故を起こすというレアケースに対して保険金支払っているわけであり、それが生活基盤となる住宅となると何も考えないというのもどうかと思います。
確かにタワマンを購入している人は一生そこに住むというよりも、値上がりを狙っての投資的な部分もあるのでしょうが、そうでない人が買ってから後悔するというのではあまりにも氣の毒すぎると思ってしまいます。
最後は個人の自由であり価値観の違いなのでしょうが、一生懸命働いて購入している庶民が割りを食わないようして欲しいものです。
以下、文字起こし
みなさんこんにちは。好奇心TVです。
今回の動画は、タワーマンションなどの集合住宅に関する致命的な不都合な真実について情報をシェアしていこうと思います。
住宅に関しては、戸建がいいのかマンションがいいのか、さらには自己所有がいいのか賃貸がいいのかの議論は尽きないわけですが、この問題には正解などはありません。
というのはそれぞれ個人の経済状況や価値観、人生観によるところが大きいからです。
しかしそうは言っても今回取り上げるような事実を知っていたら購入なんてしなかった、なんてことになったら大変ですし、大事な家族が命を落とすことで改めてリスクを認識したなんてことにはならないようにと動画を作成しました。
すでにタワマンにお住まいの方にはかなり氣分を悪くするかもしれませんが、誹謗中傷が目的ではありませんので予めご理解願います。
ぜひ最後までご視聴ください。
このチャンネルでは、自分や家族の身を守るためにできることや、日本人がこれ以上騙されることがないようにするための情報を発信しています。
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さて、過去にもタワマンに関する動画を作成していますが、あれから時が過ぎ、新たな情報、新たな見方もするようになったことなども含めて、再びこのテーマで動画を作成しようと思いました。
今回の動画では、タワマンの高層階に住んでいる人が救急搬送されるようなケースで、生存率、生還率はほぼ0%であるという驚きのデータを紹介しますが、なぜそのような結果になるかをぜひ考察してほしいと思います。
冒頭でも言いましたが、不動産に関する考え方はそれぞれ個人差があり、正解などありませんので、視聴者のみなさまが自らこのテーマについて考える際の参考にしていただけたらと思います。
今回特に注目したいのは、自分や家族が体調不良などの緊急事態に陥った時には悲惨なことになる可能性があるという点です。
快適に暮らせると思って購入したタワマンの不都合な真実について、
1)高層マンションの特徴
2)緊急対応時間の重要性
3)心停止時の生存率
4)高層マンションの価値
という流れで話を進めていきます。
まず高層マンションの特徴から理解する必要がありますが、タワマンは高層階にいくほど眺望が素晴らしいわけで、ステータス性を感じることができる点が人氣の理由の一つであると思います。
しかし、高層階で生活する際に絶対必要なのはエレベーターです。
そんなことは改めて言うまでもないことですが、緊急時のアクセスにおいては大きく致命的な課題を抱えています。
緊急時のアクセスとは、火災が起きた場合の避難経路とか、心停止などの緊急時の対応です。
通常タワマンといえば非常に多くの世帯、住人が住んでいることが予想されますが、緊急時において一氣にエレベーターに押し寄せてかなりのパニック状態になる可能性があります。
それはエレベーターが使用できない場合では非常階段でも起きますし、エレベーターが使用できる場合でも住民が一斉に移動するとなるケースでは限界を迎えます。
朝の出勤、通学時間帯ではなかなかエレベーターがこないという問題はよく聞く話ですが、私も経験していますのでその不便さはよくわかります。
非常時においては階段を利用しなければならないわけですが、日常生活においては、そんなことは滅多に起きることのないレアケースであるとしてあまり氣にかけることはないと思います。
しかし、大地震などの発生確率が高くなってきているという現代においては考えておく必要があると思います。
ところが実際に起きていることを挙げると、例えば心停止などの緊急医療事態では、救急隊が迅速に患者に到達することが求められるわけですが、階段の利用は時間を要し、場合によっては命に関わる事態を引き起こす可能性があります。
次に緊急対応時間の重要性ですが、これはどういうことかというと、緊急事態が発生した時に消防隊員や救急隊員が駆けつけるのに必要な時間のことをいいます。
これは生存率に直結する重要な課題です。
特に心停止のような状況では、1分1秒の遅れが生死を分けるということは医療の世界では常識になっています。
そうした時に、先の項目で話をした通りタワマンが持つ宿命は見逃すことができない重要なポイントです。
タワマン購入者の中には、定年後の終の住処にすることを目的としているかたも多いと聞きますが、高齢者になればなるほど身体的リスクと建物の構造的リスクの両方をよく検討する必要があります。
タワマンなどはセキュリティの高さがひとつのメリットとして挙げられることもありますが、緊急時においてはそれが救援活動の妨げになる可能性も出てきてしまいます。
消防設備の充実によって火災時には問題ないとは言われますが、高層階に住んでいる者にとって下層階で起きる火災のことを考えると不安がよぎるのは当然のことでしょう。
次に非常に重要なポイントとなりますが、心停止時の生存率は迅速な心肺蘇生CPRや自動体外式除細動器AEDの使用をいかに早く使用できるかで大きく変わってきます。
これらの対応が遅れると、脳への酸素供給が途絶え、数分以内に生存率が急激に低下します。
研究によると、心停止からの生存率は、CPRが開始されるまでの時間が1分遅れるごとに約10%低下するとされています。
ここは重要な点なのでもう少し補足しておきますと、カナダの医学雑誌である『カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル(CMAJ)』に興味深いレポートが掲載されており、そのタイトルはご覧の通りで、高層ビルでの病院外心停止:患者ケアの遅れと生存への影響というものです。
この2016年に出されたレポートによると、トロント市などにおいて心停止で救急搬送された患者8216人のうち、生存して退院できたのは低層階の住民の方が多かったとされています。
詳細を見ていくと2階以下の住民の生存率は4.2%、3階以上では2.6%という統計だったわけですが、16階以上の住民の生存率だけを抜き出すとたったの0.9%、25階以上では生存率はなんと0%という結果になっているということで衝撃を受けてしまいました。
なぜこのような違いが出るかというのは先ほどの項目でも説明した通り、アクセス時間の差となります。
もちろん救急隊員の救助スキルなどにも左右されると思いますが、集合住宅では住民同士のプライバシーを守ることを重要視している点も災いし、緊急事態が発生している隣近所の人たちがいるにも関わらず、なにが起きているか全く理解できていないケースも多く、救助時間をさらに長くする結果になっているようです。
これは日本において集合住宅に限った話ではなく、私も過去に自治会で班長をやったことがありますが、その担当エリアに住んでいる方の個人情報の取り扱いに厳重な指導を受け、相当な神経を使いました。
どの家に一人暮らしの老人がいるかなどの情報は漏らしてはならないというわけです。
しかし災害時に家屋の倒壊などがあった時に、そういった情報が明らかになっていなければ救助する際に問題となることは明白です。
個人情報の取り扱いについては疑問に思うことが多々あります。
話を戻しますと、心筋梗塞というのはちなみに朝8時から11時頃が発作をおこしやすい魔の時間帯としてよく知られているわけですが、その時間帯というのはタワマンなどの集合住宅においては、エレベーターがもっとも混む時間帯と重なります。
つまり救助のためのアクセスにかなりのタイムロスが生じるというわけです。
このことは戸建と比べたらはっきりわかると思います。
最近では都内において救急車のサイレンを聞かない日はないと言われています。
私の生活圏においても救急車のサイレンを聞かない日はありません。
高齢者が増えているからなのか、それとも最近流行りというか、アスリートでも頻発している心筋炎などの影響があるのかわかりませんが、いつ何時体調不良を起こすかわかりませんから結構怖い話だと思います。
緊急時の生存率を低くしている理由は他にもありまして、セキュリティの高さが問題となることがあるそうです。
なんとも皮肉な話ですよね。
最後に高層マンションの価値についてですが、高層マンションについては世界を見渡すと、日本のように成功者の証とかステータス性を感じられるようなものではないという事実には驚きます。
どういうことかというと、海外の多くの都市では、限られた土地になるべく多くの住民を住まわせることができるのが高層マンションという建造物の特徴であり目的だという考え方を持っていることが多いようです。
その象徴というのもおかしいですが、香港の集合住宅事情を見ればわかりやすいかもしれません。
このことは国によって文化も違えば、価値観も多様ですのでなんとも言えませんが、健康に不安を持っている高齢の富裕層は、高層集合住宅に好んで住むことはしない傾向が強いのだそうです。
その理由は今まで述べてきたことになりますが、メリットよりもデメリットのほうが遥かに多いという判断をしているようです。
個人的にはマンション住まいというのは戸建てにはないライフスタイルがあって嫌いではありませんが、やはり災害などによって建物に電力供給がされなくなるという事態を考えると恐怖しか感じられません。
しかし日本においては販売業者のプロモーションが巧みなのか、タワマンに住むこと自体にステータスを感じてしまうかたが多いのが実情ではないでしょうか。
なにが正しいかというのは人それぞれということになりますが、一旦立ち止まって冷静になることは大事だと思います。
モデルルームに足を運び高層階からの絶景を目の当たりにしてしまったら、盲目的に突っ走る恋愛同様、欠点などまったく目に入らないという現象が起きてしまうことも経験上よく理解できます。
もしかしたら政府と業者の目論見通りにミスリードされているのかもしれません。
いかがだったでしょうか。
タワマンというのは、冷静にあらゆる視点から検証すると、メリットよりもデメリットのほうが遥かに多いことに驚いてしまいます。
今回取り上げたテーマについてもそうですが、その他にもまだまだ痛いところが多くあります。
特にタワマンなどの高層住宅の大規模改修工事や、建て替え工事などはまだほとんど実績もないわけですが、莫大な費用の個人負担が発生するという問題があるにも関わらず、次々と新築物件が建築されています。
中にはペアローンで目一杯のローンを組んでいる世帯の悲劇的な話も聞きますが、住宅ローンが終わるころに大規模改修工事に対しての個人負担金が数百万円以上かかるという現実が、社会問題として認知されて目が覚めた人たちが増えることで、タワマン神話が崩壊する可能性が出てきます。
いずれにしてもこの辺のことは個人の価値観によるところが大きいので難しい話となりますが、知らなかったでは済まされない話ではありますので、この機会にいつもとは違った視点で眺めてみるのもいいかもしれません。
最近の犯罪ニュースでは、闇バイトによって戸建てに住む高齢者が強盗傷害事件の被害に遭うという報道をよく聞きますから、セキュリティ上マンション住まいが注目されるようになるかもしれません。
しかしながら、このチャンネルでテーマにしている自分や家族の身を守るという視点でタワマンでのライフスタイルを考えると、停電や火災、地震被害、洪水などあらゆる非常事態に対して結構致命的な欠点が多いように私などは感じますが、みなさんはどのように感じますでしょうか。
タワマンに住むというライフスタイルに潜む致命的なリスクについては、まだまだ情報シェアしたいことがありますので、また別の動画でも触れていこうと思います。
過去動画も参考になると思いますのでぜひご覧になってください。
最後までおつきあいありがとうございました。
以上で今回の話は終わりとしますが、
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最後までご視聴ありがとうございました。
好奇心TVでした。