

【編集後記】
アフリカという国は、庶民が生き延びていくには本当に厳しい地域だと思います。
多くの人がアフリカというとやせ細った子供たちを思い浮かべると思いますが、それをビジネスにしている不届き者もいる。
純粋に子供たちを救わなければならないと頑張っている人たちがいる一方で貧困ビジネスを展開している悪いやつらがいるのだ。
人間はどこまで欲にまみれればいいのでしょうか。
そして日本も戦後約80年近くになってきて、何不自由なく暮らせることが当たり前になってきているけど、かならずそれが崩れる時がくる。
残念ながら歴史は繰り返されているのです。
確実なのは備えがない者が最初に犠牲になります。
【以下、文字起こし】
みなさんこんにちは。好奇心TVです。
今回の動画は、日本に新たなエネルギー危機が浮上してきたことについて情報をシェアしていこうと思います。
ここ最近の動画では、ホルムズ海峡封鎖によって日本にどれだけの悪影響を及ぼすかについて触れてきていますが、歴史を遡ってみると日本はずっとシーレーンの脅威と向き合ってきたことがわかります。
そして今回はまさかの同盟国アメリカによる経済制裁によって日本が窮地に追い込まれる事態になってきてしまいました。
正確に言うとアメリカが日本に経済制裁したというのではなくて、ロシアのLNG輸出事業に対しての経済制裁なのですが、その事業には日本の企業が参加しており、結果的には日本のエネルギー危機に繋がることから、我が国への経済制裁ではないかと思えてしまうという話です。
その事業というのは日本のエネルギー安全保障の取り組みの一環で行なわれていたことですが、今回アメリカの発表によって日本は天然ガスの確保において代替えを考えなくてはならなくなりました。
深刻なのは緊張が高まる中東情勢で、もしホルムズ海峡が閉鎖されるような事態になったら日本の天然ガスの依存度は約20%、石油の依存率は90%以上ですから、これらのことは日本が終了することを意味します。
特に今の時代はエネルギーの確保次第で一国の死活問題に直結してしまいます。
今回のことで日本が危機的状況に陥るというシナリオがまた一つ増えることになりました。
そして私達への影響はどうなるかというと、いいことなどなにもなく、むしろますます物価高で困る人が増えるというわかりやすい形で実感することになると思います。
本当になにが起きるかわからない時代となりました。
やはりこれから迎える厳しい時代に対してのマインド設定は重要なことになると思います。
この動画を最後まで見ることで、ご視聴の皆様があらゆる試練の可能性について考えることにお役立て頂けると思います。
ぜひ最後までご視聴ください。
このチャンネルでは、自分や家族の身を守るためにできることや、日本人がこれ以上騙されることがないようにするための情報を発信しています。
チャンネル登録がお済みでない方はぜひチャンネル登録をお願いします。
さて、冒頭でも言ったように今回の話はアメリカによるロシアに対する経済制裁の実施が、そのまま日本への経済制裁に近い形になってくるという話になります。
ロシアからの天然ガス輸入というのは、アメリカを始めとする西側諸国によるロシアに対する経済制裁が行われている中で、常に危機的状況にあったのは事実ですが、それでも我が国日本においてロシアからの天然ガスは、エネルギー安全保障上外せないものとして、他国からの非難を受けながらも継続してきたわけです。
具体的には2022年2月にロシアがウクライナに侵攻後、ロシアへの経済制裁を真っ先に進めたのがロシアからのエネルギー依存度が低いアメリカとイギリスでしたが、逆に依存度が高いEUと日本は、世界世論がロシア批判に傾く中でも輸入を続けてきたという背景があります。
EUの中でも特にドイツなどは脱炭素を強力に推し進めていくために、ロシアからの天然ガスの依存度を55%ほどにしていく計画もあったため、ロシアへの経済制裁には少しおよび腰になっていたということになります。
ちなみに世界の天然ガス輸入金額ランキングを見ると意外なことに氣がつきます。
それはご覧の通り日本が4位ということで意外に多いということにびっくりしました。
つまりそれはエネルギー危機といつも背中合わせにいるということにもなります。
今回この動画を作ろうと思ったのは2023年11月3日の報道で、アメリカがロシアの大型LNG輸出プロジェクトを経済制裁の対象にするという発表があったからです。
この大型LNG輸出プロジェクトというのは具体的にはアークティック2と呼ばれ、日本の三井物産や独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構ジョグメックJOGMECが出資しています。
このプロジェクトはあと数ヶ月後には輸入が可能となっている状況だっただけに、日本としてはまさかの事態が起きたということになっています。
今回のようにLNGプラント輸出事業のようなものに直接経済制裁を加えるというケースは初めてのことであり、関係者がその対応や影響を精査している段階です。
おそらく日本を経済制裁から外すことを要請しても通らないと私は考えています。
それは今までもロシアに対する経済制裁をしている最中にも関わらず、日本はサハリン2などから天然ガスを購入することを容認してもらっていたからで、今回はさらなる経済制裁を実施するということですから、いよいよ例外を認めないということになるのではないでしょうか。
今現在日本のロシアからの天然ガス輸入割合は9%弱ほどなのですが、そこにアークティック2からの確保分で安定確保を目指していたのに、これを失ったら日本は大きな影響を受けることは間違いありません。
一方では中東からの供給が危ぶまれる中、最悪な状況を考えるとさらなる試練になります。
ロシアからのLNG依存というのは、過去の流れをざっと見ても非常に不安定な状況にあったことがわかります。
例えばこちらの図の通り、サハリン1では2022年10月にアメリカのエクソンモービルが完全撤退しています。
このことによって技術者などの人員も流出することになり、産出量が一氣に落ちたという事実があります。
そしてサハリン2では2022年9月にイギリスのシェルが完全撤退を表明しており、その持分を中国の企業が取得する可能性もあったのですが、最終的にシェルの持ち分は、ロシアの企業が引継ぐことになったのでこのことについてはよかったと思います。
というのも中国の北極圏ガス事業への勢いはすさまじく存在感が高くなってきているからです。中国もエネルギー問題に常に向き合っていて、天然ガスの輸入額がダントツで多いわけですから北極海の天然資源に意欲的なのは当然です。
今回問題となっているアークティック2の事業においても2023年1月にロシア側により事業内容に大きな変更点がありました。
なんと中国企業が割り込んできたのです。
その背景には、アメリカ企業の撤退などがあって主要部品の入手が困難になったことによるものです。
これらのLNG事業というのは、はっきり言って日本を敵国認定している国との事業になるわけですからリスクしか感じられませんが、今の日本においてはエネルギーの安定供給を実現するには綱渡をしなくてはならないというところでしょう。
しかし、そのアークティック2のLNG事業に対してアメリカが経済制裁をかけてくるという事態になったことは、深刻な状況となりました。
これまでにも日本はロシアからのLNG輸入は、エネルギー安全保障上仕方のないこととしてアメリカなど西側諸国からは一定の理解をしてもらい継続していたわけですが、今回のことで選択の余地なしということに追い詰められました。
アメリカを始めとする西側諸国による経済制裁が次々に実施されるということは、いままでの経済制裁に効果がなかったからかもしれません。
ロシアがまったく無傷であるということはあり得ませんが、あのアメリカが主導する経済制裁をものともせず抵抗しているロシアを見ている潜在的反アメリカ国家が、凋落していくアメリカを感じ取っているのかもしれませんし、だからこそ今ブリックス経済圏への参加国が増えている要因かもしれません。
2022年の冬は幸いと暖冬になったため、LNGの価格はかなり落ち着いてきたところでしたが、これでまた今年の冬の厳しさが増した場合、天然ガスの価格は高騰することでしょうし、私たち庶民への影響というのも大きなことになるのは間違いありません。
この前の動画でも触れたのですが、中国は今アフリカや中東地域への影響力を強めていますし、今回も中国による北極海への進出が目立ってきていますから、日本の食糧安全保障だけでなく、エネルギー安全保障も脅かされるという状況になってきたことが個人的にはまずい状況だと思っています。
今の流れはウとロの紛争も収束の氣配が感じられませんし、似たような構図の紛争が中東でも起きてしまいましたのでエネルギーの価格は下がる方向にはないと思います。
ロシアのLNGへの依存度が高いEUでは、アメリカによる経済制裁が高まる中、2022年は過去最高の輸入量になっています。
EUは2027年までにロシアへの化石燃料の依存を下げると言っているにも関わらず真逆なことになっているというのが現状です。
こうして世界情勢が混沌としてきた中で、改めて日本が置かれているエネルギー問題というのは脆弱であることがわかりますし、それでも日本への安定供給を実現するために文字通り忍耐強く対立国との交渉を重ねてくださっているかたがいるおかげで、蛇口をひねればお湯が出るという日常を送ることができていることに感謝しかありません。
今私たちは当たり前が当たり前ではないのだという経験をしていることに氣が付いたほうがいいかもしれません。
そして今現在はその当たり前が失われるという可能性に向き合っているわけですから、その対策をすべきです。
私はこうして動画を作成するにあたり、ご視聴者さまからのコメント欄の書き込みや他の有識者のかたの情報に触れるわけですが、そうした中で感じることは今なにかが起き始めているということです。
アメリカの前大統領が、再び強いアメリカを取り戻すと宣言していたということはご存じだと思いますが、それは裏を返せばアメリカが凋落し始めているということの証明でもあると思います。
ではそのアメリカの属国である日本は今後どういう運命を辿るのでしょうか。
今回のように日本への悪影響があるにも関わらず、経済制裁するというアメリカの方針を冷静に受け止めるべきでしょうし、今勢いを増しているブリックスという経済圏への参加国というのは、その多くが資源国です。
対するアメリカと西側諸国というのは、どちらかというと歴史的に見ても他国を奴隷化し利益を搾取してきた国であり、資源はないと言ってもいい状況です。
そして日本人を見下しているという基本的なスタンスがあることも歴史から学んでおかなくてはいけなくて、対立国との軋轢が激しくなってきて、矢面に立たされたところでアメリカから梯子を外されるなんていう間抜けな最後を迎えないようにする外交手腕が問われていくと思います。
ところが共産主義者たちによる日本への工作活動も完成に近づいているということも事実ですから、この難局を乗り切るには、恨みの念や怒りの念を募らせるのではなくて、私たちは騙され続けてきたという認識を持った人が増えるためにはどうしたらよいかを考えることがポイントだと思います。
そして今回の経済制裁の影響によって起きることといえば、最悪は頻繁に起きる停電です。
それだけならまだしも、不安定ながら供給される電氣料金の信じられないほどの高騰が起きます。
それは20%、30%の値上げどころではなく、200%、300%という次元の話になります。
そんな事態になれば、日本国内の経済活動は麻痺することになるでしょうし食糧の奪い合いも起きることでしょう。
そんなことは起きてほしくはありませんが、今の中東情勢だけを見てもどうしても楽観的になれませんし、アメリカの凋落も同時に進んでいますから、とんでもないことが起きる可能性があることも念頭に入れておかなければなりません。
表面上勢いを増しているように見えている中国も実は張子の虎的な部分が目立ってきていますから、もしかしたらこのふたつの経済大国が吹っ飛ぶのかもしれません。
いかがだったでしょうか。
今回のようなニュースが飛び込んでくるまで日本のエネルギー問題についてあまり深く考えてこなかったように思います。
私も平和ボケしていたということなのかもしれませんが、当たり前になってしまっている状況というのは本当に危険なのでしょうね。
世界で起きている流れは個人の力ではどうしようもないレベルの話となりますが、一方で時代の流れが変わる時というのは共通して庶民の意識が変わった時に起きていると思います。
そこにはなにか科学では証明できない不思議な力が作用するのかもしれません。
だとしたら私たちに必要な意識とはなにかというと、真実に目を向けて良いことも悪いことも直視するということだと思います。
世界を混乱に陥れようとしている輩たちは間違いなくいて、彼らの目論見は庶民同士の争いですし、分断です。
そうやって誰もが持っているドス黒い部分を顕在化させて、庶民の心をコントロールしようとしているのかも、なんてことも考えます。
いずれにしても、私たちは今起きていることを直視して高い確率で起きるかもしれない試練に対して準備することが大切です。
何度も言っていますが不安で心を満たすことではなく、すべきことをおこなってメンタルを安定させることが大切です。
是非ともに大難を小難にかえる取り組みをして明るい未来を信じて生き延びましょう。
最後までお付き合いありがとうございました。
以上で今回の話は終わりとしますが、
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最後までご視聴ありがとうございました。
好奇心TVでした。