【物流危機】パナマ運河も危機的状況。氣候変動によるリスクだけに物価高はニューノーマルになる覚悟が必要だ。#376

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【編集後記】
パナマ運河について調べてみると、これまた絶妙なバランスの上に成り立っていることが多く、もしそのバランスが崩れた時には、輸入依存症の日本は大ダメージを受けることになります。

なんでもそうですが、起きてから後悔していたのでは遅すぎます。
今の時代、何が起きてもおかしくないという事を理解しておかないと命取りになってしまいます。

少なくともパナマ運河の危機的状況は氣候変動によって引き起こされているので、事態は深刻だと思います。
なかなか生き延びるということを真剣に考えている人は少ないだけに今後の大峠でどれだけの人が生き残れるかわからない。
平和が訪れる事を強烈に願って止みませんが、人間の愚かさは行き着くところまで行くことになるのかもしれません。
それでも生きる努力をすることが重要だと思います。

【以下、文字起こし】

みなさんこんにちは。好奇心TVです。

今回の動画は、物流危機に関する情報をシェアしていこうと思います。

中東情勢はご存知の通り、ますます混沌とした状況になってきており、予断を許さないという状況になっています。

今の所バベデブ海峡の実質閉鎖によって、EU諸国が特にダメージを受けている状況ですが、経済はすべて連動していますから日本が巻き込まれないわけがありません。

ホルホル海峡においては、すでにコンテナ船の運行量を減らしているという情報もあり、あらゆる物資を輸入に依存する日本は厳しい状況に追い込まれていく流れになっています。

そんな中、中東紛争に見られるような人為的な原因ではなく、異常氣象によって引き起こされる物流危機も考慮しなければならなくなってきました。

それはパナマ運河のことになりますが、こちらの問題の方が、原因が自然現象だけに解決策としては難易度が高いという見方もできるかもしれません。

いずれにしても、物流危機を想定した準備はますます重要性を増してくると思いますので、広く情報を掴んでおくことは重要です。

ぜひ最後までご視聴ください。

このチャンネルでは、自分や家族の身を守るためにできることや、日本人がこれ以上騙されることがないようにするための情報を発信しています。

チャンネル登録がお済みでない方はぜひチャンネル登録をお願いします。

さて、今回取り上げるパナマ運河について、みなさんはどの程度ご存知でしょうか。

名称は聞いたことがある程度のかたが多いのではないでしょうか。

今回このテーマを取り上げたのは、パナマ運河が水不足でコンテナ船が正常運行することが困難になってきているということを知り、調べてみると日本はこのパナマ運河への依存がかなり高く、知らないでは済まされないと感じたからです。

私たちは、今の生活が普通で当たり前になってしまっていますが、平穏な生活ができているのは先人たちが積み上げてきた社会インフラや、社会システムが正常に機能しているからです。

今回取り上げるパナマ運河においてもそれは言える事で、山を切り開いて大西洋と太平洋を繋げるという大工事が行われました。

その工事は着工から10年をかけて行われ、1914年に完成するまでに工事費は現在の金額で約1.1兆円、工事関係者は延べ35万人が従事し、そのうち5609人の方が工事災害で亡くなっています。

この工事はアメリカが手掛けましたが、その背景にはアメリカによってパナマはコロンビアから独立するなどの激動の歴史がありました。

このパナマ運河とは、ご覧のように中米と南米を結ぶ接点といえるところにあり、大西洋と太平洋を結ぶために作られた人工的な運河です。

パナマ運河の規模は全長82キロメートル、最小幅91メートル、最大幅200メートル、深さは一番浅い場所で12.5メートルとなっています。

そして大西洋と太平洋の潮位の差が26メートルあるために、閘門が設けられています。

その時に使用する大量の水は、川を堰き止めて作ったガトゥン湖の淡水を利用している構造になっています。

今問題となっているのは、このガトゥン湖の水量が足りなくなってきているという現象が起きているのです。

単純に降るべき雨が降らなくなってきていることで起きています。

ここにも地球規模での氣候変動による悪影響が出始めているということになります。

もともと雨季と乾季があって水位のバラツキはあったのですが、氣候変動によって降水量が大きく減ってきて問題が出始めています。

問題というのは端的に1日に運河を通過する船の量が減るということなのですが、順調な時で1日36隻、水位が下がっている時で24隻程度まで落ち込むことになり、通過待ちの船は多い時で200隻もあるという現状となっています。

ちなみに82キロの運河を通行するのにかかる時間は24時間かかり、その費用は積み荷の状況など通行料金体系は複雑ですが、ざっくり30万ドル、日本円で約4500万円かかります。

それではタンカー1隻に載せられるコンテナの数はどのくらいあるかというと、それこそタンカーのサイズにもよりますし、コンテナ自体の大きさの違いもありますが、だいたい4000個ほどです。

そして水位が低い時は、運河の入口で船底が接触しないようにするためにコンテナを降さなければならないのですが、1フィート(約30センチ)水位が下がる毎にコンテナを300個から350個ほどコンテナ船から降さなければいけないのだそうです。

そしてそれを運河の出口まで鉄道で運び、また出口で船積みして出航するということをしています。

ですから水不足で水位が下がるというのは途方もない手間と時間、コストがかかることになります。

今後私たち日本への影響は間違いなく出てくると思います。

そのパナマ運河ですが、日本はどのくらい輸出入に利用しているのでしょうか。

まずご覧のように、パナマ運河があることによってアメリカ東海岸とアジア地域を結ぶ航路がかなり短縮されていることがわかります。

この運河が機能しなくなったとしたら、おそらくアルゼンチンの最南端にあるホーン岬を通るルートになると思います。

まるで今バベデブ海峡とスエズ運河航路が封鎖されたことによって、アフリカの最南端にある喜望峰を通ってEU方面に遠回りしていることと同じだと思います。

そうやって考えるとこのパナマ運河の重要性が理解できてくるかと思いますが、航路別シェアを見てみると、ダントツでアメリカ東海岸とアジア地域を結ぶ航路が多いことがわかります。

国別では、日本は13.3%も依存していることになり、世界第3位となっています。

ホルホル海峡はどうだったかといいますと、14%でこれも世界第3位となっています。

しかしこのデータは2018年のデータであり、当時の重油依存率は64%ということになっていますが、今現在は96%ということで重要なシーレーンとなります。

こうしてデータで見てみると、改めて日本という国は輸出入に依存している国であることがわかると思います。

それは世界各国どの国でも程度の差こそあれ同じですから、お互い様ということになりますが、なにか事が起きた時にはかなり危機的状況に追い込まれることになります。

幸いとまだ最悪のことは起きていませんが、いつそうなってもおかしくないようなことばかりが世界で起きています。

昨日配信した好奇心TVニュースで取り上げたように、いよいよ日本政府も食糧危機に備えた法案を成立することになりました。

さんざん日本の農業が衰退するような政策ばかりしていたにも関わらず、食糧危機の恐れが出た時には指定作物の増産を指示することができるようになり、それに従わなかったら罰金刑を課すことができるようになりました。

罰金刑については納得できませんが、食糧安全保障対策としての法案成立という部分では純粋に歓迎したいところです。

しかし増産指示が出るタイミングはどのようなタイミングなのでしょうか。

いろいろ疑問は残りますが、法律ができたからと決して安心できるものではなく、機能しなかったら意味がありませんから、やはり自分の身は自分で守るという意識が必要だと思います。

この図は世界のチョークポイントと呼ばれている物流の重要地点を表した地図となります。

ここのどこに支障が出ても世界の物流は大混乱に陥ってしまうということを知っておいた方がいいと思います。

このチャンネルで過去に取り上げたポイントは、ジブラ海峡、バベデブ海峡、ホルホル海峡、今回のパナマ運河、そしてチョークポイントにはなっていませんが、南シナ海でのあの国の暴挙から紛争に発展する可能性がありますし、台湾有事でも警戒が強まっています。

南シナ海と台湾周辺のことについて警戒しなければならない理由は、あの赤い国の国内経済や社会秩序はもう修復不能状態になっており、その起死回生を狙って戦争を始める可能性があるからです。

独裁政権を維持して自分の身の安泰だけを考えているあの男が一番恐れていることが、人民による暴動です。

その暴動は各地で毎日起き始めているという情報が入っています。

背景にあるのは、公務員の給料すら払えなくなっていることや、人民解放軍の給料も大幅減給となっている状況もあったりで社会秩序は崩壊し始めていることが挙げられます。

これは明らかに国家崩壊の兆しと言って良いと思いますが、この状況を打開するために独裁者の選択肢の一つが戦争を起こすということなのです。

ですから私はあの赤い国でなにが起きているかの情報収集の重要性を感じ、動画を作っています。

何度も言っていることですが、日本の食糧自給率38%は、農林水産省が予算を確保することを目的に、危機的状況をアピールするために操作された数字であり、世界標準の計算方法で算出した場合の食糧自給率は66%あります。

しかし、ここがすごく大事なのですが、野菜を作るために絶対必要とされている化学肥料のほぼ100%を輸入に頼っています。

種子も同じです。

さらには、農作業をするために必要な農機具の燃料もほぼ100%輸入に依存しています。

なので実際なにか有事が起きた時には、日本人のほとんどが飢えで命を落とすことになります。

なので現実的な食糧自給率はゼロだという認識が正しいのではないかと思います。

戦争になったら他国は自国を守る行動を取ることは明確で日本を助けてくれるか疑問ですし、シーレーンはその周辺国で戦争が起きることでまったく機能しなくなることは、今現在のバベデブ海峡が封鎖されたことでも理解できると思います。

そして氣候変動のリスクによっても日本は窮地に追い込まれることになります。

パナマ運河付近の降水量が落ちただけで輸送コストが上がり、日本国内の経済に悪影響が出ます。

最悪なのは地球上のどこかで起きる火山の噴火は、噴煙によって世界的な異常氣象を誘発し農作物の不作を誘発します。

日本国内では大型地震の警告も出ていますので、本当に真剣に万が一について考える必要があると思います。

いかがだったでしょうか。

こうして改めて考えると、いかに日本は異常事態に弱い立場に置かれていることがわかるのではないでしょうか。

お恥ずかしい話ですが、最近の中東情勢の混乱があって、初めて日本がいかに危機的状況に置かれているかの認識をより強めるようになりました。

第4次中東戦争が起きた時は、世界情勢にはほぼ意識は向いていませんでしたし、その時にトイレットペーパーが品切れとなり争奪戦が繰り広げられていたことすら記憶にありません。

私の親もオイルショックなどで商売が危機的状況になったと聞いていますが、全力で家族を守ってくれていたんだと今になって有り難く思っています。

世界では当たり前だと思っていた日常は、あっという間に失われるという出来事が多く起きています。

直近では能登半島地震によって多くのかたの命が奪われ、被災した人たちの生活も苦難に満ちています。

私たちが生きる今は、なにが起きてもおかしくない時代になっています。

ぜひこの動画をここまでご覧いただいた問題意識の高いかたにおかれましては、どんなに家族の理解が得られないとしても、ブレることなく水や食糧、日用品の備蓄を進めてください。

万が一の準備をすることは、ごくごく当たり前のことです。

備蓄を使用することが起きなかったとしても、それはありがたいことではありませんか。

ぜひ今一度世界で起きている事を理解して防災や危機管理について考えていただきたいと思います。

最後までお付き合いありがとうございました。

以上で今回の話は終わりとしますが、

皆さんの応援が次の動画作成の力になりますので、いいねボタン、チャンネル登録、通知設定をオンにしていただけると嬉しいです。

また、コメント欄へのご意見、ご感想の書き込みもいただけたら励みになります。

最後までご視聴ありがとうございました。

好奇心TVでした。

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