編集後記
タワマンなどの集合住宅に住んでいる方が停電に襲われた際に直面する現実について動画を作成したのですが、情報収集をしている中で驚いたことというのは、東京都のマンション住みの方の人数です。
人口1400万人中、なんと900万人がマンションで暮らしているというのです。
おそらく大地震が来た時は、マンションに住んでいる人の中から餓死者が多く発生してしまうと思いました。
高層階から非常階段を使って毎日食糧と水を運ぶなんていう生活を続けることができるわけがありません。
若い人ならともかくも、高齢者や病氣を患った人がそんな生活を続けられるわけがありません。
大規模停電が起きるケースというのは、これまたシナリオはいく通りかありますし、地震だけではありません。
本当に知らないとは恐ろしいもので、地上50階に住んでいるとか、あり得ないと思うのは私だけでしょうか。
個人の自由であることは間違いありませんが、ついつい老婆心で心配してしまいます。
とにかく、水が途絶えたら人間は数日で死んでしまいます。
ペットボトルの水と、浄水器を準備することが重要です。
以下、文字起こし
みなさんこんにちは。好奇心TVです。
今回の動画も震災に関連する動画を作成しました。
11月5日というのは津波防災の日であったことをご存じだったでしょうか。
語呂合わせにはなっていないわけですが、調べてみると安政元年11月4日午前9時頃に安政東海地震と、安政南海地震が起きたところから津波防災について考える日となっているそうです。
被災した地域はまさに紀伊半島南東沖から駿河湾にかけたエリアを震源とする安静東海地震と、その31時間後の11月5日午後4時頃には紀伊水道から四国沖を震源とする安政南海地震が発生しました。
当時の記録からも死者数千人、倒壊家屋3万棟以上ということでとんでもない被害があったと思いますが、今私たちが生きている時代に再び東海地震、南海地震、首都直下型地震が起きた場合被害の程度はそれどころではないと騒がれています。
どうやら大地震が来ることは避けられそうにもなく、だとしたら不安がるのではなくてなにが起きるのか真正面から向き合って準備万端整えるしかありません。
動画の後半には我が家の災害対策をご紹介しますのでぜひ最後までご視聴ください。
そしてこの動画を参考にしていただき、身を守るための対策と行動にお役立てください。
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さて、冒頭でお話しした安政元年に起きた大地震は、西暦で言えば1854年ということで、江戸時代末期ということになります。
当時は第13代徳川家定が将軍職に就いていましたが、この大地震が起きる半年ほど前にはアメリカの黒船が来航しているというような時代背景でした。
記録によると津波の高さは20メートルを超えたということで、ビルで言えば6階から7階ほどの高さの津波が押し寄せてきたわけですから、なにもかもが流されてしまったことと思います。
今回注目したいのは、都市部に増え続けている高層マンションに住んでいるかたがよく理解しておかなければ、命取りになるという驚きの実態について触れていこうと思っています。
今現在政府が警告を発している地震といえば南海トラフ地震であり、首都直下型地震です。
わかっていることをまとめてみると、
1)30年以内にマグニチュード8以上の地震が70%から80%の確率で起きる
2)津波は34メートルの高さになり、沿岸部には3分で到達する
3)死者数は32万3000人、負傷者は62万3000人と予想
ということで、とんでもない事態に陥るというわけです。
ちなみに広島・長崎に落とされた原爆による死者数は約25万人ということで、それ以上の被害ということになります。
しかもこの大地震というのは過去に数回にわたって起きたという実績があり、私たちが生きている時代に起きない理由はないということで、結構真剣に考えなければならないと思うわけです。
今回取り上げる高層マンションに住んでいるかたが置かれる現実に注目していきますと、高層マンションと言えば東京ということで、東京という大都市が抱える背景についてその概要を挙げておきます。
1)2024年11月現在、東京都の総人口は約1418万3261人と推計されています。
また、東京都内には約69万4063人の外国人が居住しています。
2)東京都内の分譲マンションの総戸数は、2020年末時点で約191万戸あり、これは総世帯数の約4分の1に相当します。
3)マンションなどの集合住宅に住む人々が約900万人います。
4)2024年の東京都内の避難所数は約3200か所で、収容人数は約318万人です。
このうち約1600か所が福祉避難所になっています。
避難所の数は地域によっても違いますし、収容人数もご覧の通り自治体によって違いがあります。
そして221か所のフリースペースも確保されていますので、自分の生活圏にどんな施設があるのか予め確認しておくことは必須だと思います。
どうでしょうか。
これが大都市東京が置かれている現実です。
そして氣が付いたかもしれませんが、避難所の収容スペースはたったの318万人分しかありません。
東京都の総人口から考えると、マンションなどの集合住宅に住むかたがそっくり避難所に行けない計算になります。
そういう言い方をすると誤解を招いてしまいますが、マンションなどに住むかたが避難所に来るということは想定されていないのは事実です。
それはどういうことかと言いますと、1981年以降の新耐震基準を満たすマンションでしたら、震度6強から7程度の大規模地震でも倒壊しないよう設計されていることから、避難所に来るよりも自宅非難のほうが安全だと判断されているためです。
確かに避難所というのは実際震災などで不特定多数の人たちが集まることによって、多くの問題が発生することは経験上わかっておりますから、自宅で避難生活を送ることができるのなら、そのほうがストレスなく過ごせるのではないかと思います。
ただ問題は、今国が警告している首都直下型地震や南海トラフ地震というのは震度8とか9ですから、新耐震基準で想定された震度よりも大きいので、実際にそのような大地震が起きた時に、高層マンションが問題なく存在できているかどうかは全く未知数です。
もし多くの高層マンションに建物被害が出た場合は、かなりのカオス状態になる可能性が高いと思います。
今回はその話は置いておいて、900万人も住んでいる高層マンション、集合住宅で避難生活するという現実についてリアルに起きることに注目していきます。
さらに34メートルもの津波が押し寄せてくるというケースも除外して考えます。
あくまでも自宅マンションでの避難生活のリアルについてです。
前回の動画でも触れましたが、特に高層階のマンションでの生活にはエレベーターは絶対欠かせないものとなっています。
しかし震災時には確実に停電が起きますので、その時にどうなるかという話なのですが、とりあえず非常用電源というものがあってしばらくはエレベーターは稼働することができます。
ただあくまでも一時的にということです。
建築法では高さ31メートル以上の建物には非常用電源の設置が義務付けられています。
31メートルというと、ざっくり10階建てくらいだと思いますが、それ以下では設置義務はないため、自分が住む建物には非常用電源の設置があるかないかの確認はしておいた方がいいと思います。
たとえ非常用電源や非常用発電機があったとしても安心などできません。
その稼働時間の目安はたったの72時間程度だからです。
しかも実際のケースでは、電氣設備の使用頻度とか、発電機の燃料備蓄量などの関係もあって、確実に72時間使えるとは限らないのだそうです。
非常用発電機をフル稼働させるような使い方をしていれば、発電機の燃料は2時間とか3時間で燃料切れになってしまうとのことで、なんとも恐ろしい話になります。
というのは水を組み上げるポンプなども停止してしまうからです。
ここからが快適な暮らし、文化的な暮らしとされてきたタワマンなどの集合住宅にお住まいの方には恐ろしい現実が待っています。
国が大地震発生の準備として、食糧や水の備蓄を3日分、できれば1週間分を推奨していますが、震度8以上の大地震が起きた場合、道路や水道、電氣などのインフラはまず壊滅的な被害を受けることは容易に想像できます。
そうした時に1週間程度の備蓄で足りるのでしょうか。
水に関して言いますと、大人が1日に必要な飲料水は3リットル必要だと言われています。
これは調理に含まれる水分も入っての話なのですが結構消費します。
家族が4人なら1日12リットルの水が必要です。
そしてトイレや食器を洗ったりするのに必要な生活水は1人10リットルから20リットルと言われています。
ちなみに一般的な家庭の浴槽は200リットルほどと言われていますので、残り湯を利用するなら家族4人でしたら5日分はあると考えればいいと思います。
しかし震災時すぐに多くの世帯で水不足は発生すると思います。
そのような場合は、自治体が避難時に想定した計画に沿って給水車などの出動がされるわけですが、これもよくよく考えるとかなりの難題をかかえることになります。
先ほど言ったように震災が発生すれば、その瞬間と言ってもいいほどエレベーターを動かす非常用発電機の燃料は切れていますから、地上階と自宅までの昇降には非常用階段を使用することになります。
そもそも国や自治体によって食糧や水の支給ができるのかどうかという不安もありますが、仮に滞りなく配給を受けれたとしても、例えば重たい水などを10階まで会談を使って運ぶということをイメージできるでしょうか。
東京都の災害対策などの資料を調べてみると、1人1日3リットルを限度に支給されるということで、家族4人なら12リットルの水を毎日10階まで運ばなくてはいけません。
生活水については、まずは飲料水を優先させるので震災後すぐに支給されるとは限らないそうです。
それらの業務をしてくれているかたも同じ被災者ですし、道路の損害状況や、そもそも水を供給する給水場の設備がダメージを受けていたら水を届けることもできませんので、実際起きてみないとまったくの未知数ということになります。
ましてや津波による浸水被害があったら尚更のことです。
重要なことですが、その給水車が来る場所やどのような頻度で来てくれるかなどもあらかじめ決められていますので、お住まいの地域の防災資料を確認しておく必要があります。
ところで水はご覧のような給水車によって運ばれるのですが、東京都に何台くらいあるのでしょうか。
調べてみますと11台保有していることがわかりました。
全国では1286台存在しているのだそうです。
東京都民1400万人に対して11台というと少ないような氣がしますが、どのような計算になっているかというと、給水車というのは約2000リットルの水を一度に運ぶことができるそうで、約600人分の水を運ぶことができます。
ということは、給水車1台で約130万人の水を賄うよう稼働する必要があるわけですが、このような現実を知ると期待通りに配給されるかは全く未知数という判断が必要になるのではないかと思います。
ただご覧のような給水タンクなどの設置も準備されているということも付け加えておきますが、震災時の状況次第ではまったく機能しないということも充分想定しておく必要があると思います。
それでも水が手に入ったとしても、高層階まで水を運ぶというのは尋常ではない大変なこととなります。
高齢者でしたら体力的に不可能となるのではないでしょうか。
ポリタンク20リットルを片手に持って、何階まで運べるかはやってみないとわかりませんが、20階だなんて聞いたらそれだけで腰が引けてしまいます。
高層マンションにお住まいの方で食糧備蓄を軽視しているかたは、かなりの地獄を見るでしょうし、高齢者の方はかなり過酷な生活を余儀なくされると思います。
食糧の支給に至っては尚更のこと、1日3食などは絶対期待してはいけませんし、毎日手に入るとも限りません、というか無理なのではないかと思います。
停電中ではマンションに限らず戸建でもそうですが、トイレ問題が確実に発生します。
水を送り出すポンプが稼働していないからです。
そもそも大震災には下水管も破損しているため、どこかで汚水が吹き出し最悪な環境に陥っていることが想定されます。
かといってトイレばかりは我慢するのは無理ですから、各自が準備しなくてはいけないと思います。
避難所のトイレ事情は、被災時の画像などを見ると目を覆いたくなるような光景を確認することができます。
それだけでも文化的な生活を送ってきた者にとっては精神的にきてしまいます。
ということで、我が家の震災対策、準備品をご紹介させていただきます。
まずは水ですが、これは備蓄用の長期保存ができるタイプではなく、普通に売っている2リットルのペットボトルです。
賞味期限は2年ほどだと思いますが、3年とか4年経っても飲めるそうです。
心配なら飲料水用から生活用水に格下げして備蓄すればいいと思います。
ペットボトル容器表面から水分が蒸発して多少目減りはするものの問題ないということですから、我が家では大人3人分として2リットルのペットボトル200本を備蓄しています。
つまり備蓄量400リットルというのは、3人家族が1日に消費する量は9リットルですから45日程度です。
生活水の備蓄は特にしていなくてお風呂の残り湯をなるべくためておくことをしています。
今後は雨水を溜めておけるよう農業用の大きなポリ容器を導入しようかと思っています。
我が家はマンションではありませんので、多少なりとも庭があるという状況なのでそのようなことが可能となっています。
あと長期に渡る被災生活では確実に生活水に困りますから、橋桁の上から川の水を取水できるよう水中ポンプの購入と、その電源確保のためにカセットガスボンベで動く発電機も購入してあります。
この発電機はかなりの優れもので、ガソリン発電機に比べて価格も安いし、燃料となるガソリンの保管は安全上問題がありますが、カセットボンベでしたら被災時の調理用にも使えますし、これからの季節の暖房器具としてカセットボンベで使えるストーブも購入してありますのでひと安心です。
そして自宅が損壊し避難を余儀なくされる場合もあるでしょうから、携帯用の浄水器を人数分用意してありますし、普段車での移動が多いためどこで被災しても大丈夫にとカタダイン製の軍隊でも使用されている浄水器も購入してあります。
そして最後はトイレです。
トイレに関しては、我が家には女性が二人いますからそこらへんで用を足すというわけにもいかないということで、折りたたみ式のテントと、尿を固める粉末、簡易便座も準備しています。
もちろん固めた汚物を入れるビニール袋はふんだんに購入してあります。
あとトイレットペーパーの節約も考えて携帯用ウォシュレットの準備もしてあります。
これは電動のものと手動のものとありますが、手動のもののほうが電源の心配をしなくて済むのでいいかもしれません。
高層マンションにお住まいの方はトイレに関しては要注意で、下水管が破損していた場合に上層階でトイレを使用すると下層階で詰まって噴き出すということもあるそうです。
では地上階の仮設トイレに行けばいいかというと、その場合また非常階段を使った上り下りを余儀なくされます。
トイレのたびにということになったら精神的にも肉体的にもキツイので、簡易トイレの準備は絶対必要となります。
いかがだったでしょうか。
このようにいろいろなシナリオを考えて対策しようとすると、あれもこれもと非常にやることが多いことがわかると思いますし、経済的にもそこそこの負担が発生してしまいます。
我が家は早めにそのような現実を認識できたので、毎月の厳しい家計の中から計画的に予算を捻出して準備に励んできました。
まだまだ課題はあると思いますが、それでも計画に沿って準備をしています。
大震災に関しては、私が子供の頃から騒いでいた割には全然起きていませんし、本当に来るのかという疑惑すら感じた時期はありましたが、それでも北海道や熊本、能登半島、東北地方などでは壊滅的な地震が起きているわけで、しかも能登半島地震などは起きる確率が3%未満であるといわれていたにも関わらず起きました。
南海トラフ地震や首都直下型地震はもっと高い確率だと言われていますが起きないかもしれません。
だからといってなんの準備もしないというのは危険すぎます。
そんな賭けをするメリットなどどこにもないと思いますので、ぜひあらゆることを想定した準備をしておくことをおすすめします。
国や自治体が震災時の対策について準備をしてくれていることは、あくまでも予備的な保険と考えて、自分の身は自分で守るという意識が絶対必要になってくると思います。
先ほども言いましたが、自治体職員も同じ被災者である可能性は高く、計画通りに担当者が業務を遂行できるとは限りません。
やはり防災は一人ひとりが意識を高く持って対策しておくことが、助け合いもできる余裕に繋がるのではないかと思います。
特に高層マンションだけでなく、低層マンションにお住まいだとしても重たい水や食糧を毎日階段を使って上り下りするのは体力的に困難になると思います。
これから不動産を購入する方も万が一のことも考えて購入する必要があるでしょうし、すでにお住まいの方は充分な備蓄をしておくことを強くお勧めします。
こうしている瞬間にも震災は発生するものです。
もはや地震予知は科学的に不可能だとも言われていますので、それよりも日本各地で多発している地震から緊張感を持って生活することが大切だと思います。
ぜひ大難を小難に変えることができるよう準備を整えていきましょう。
この動画がご視聴者さまの防災に対するマインド設定と、その対策にお役に立てたらと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。
以上で今回の話は終わりとしますが、
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最後までご視聴ありがとうございました。
好奇心TVでした。