【食料危機】中国発の食料危機は世界を巻き込む大惨事になる。#540

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はじめに

今年に入って危険な暑さが続いていますが、農業被害もとんでもないことになっているそうです。
異常な暑さだけでなく雨も不足していることからダムの水が枯渇し、農作物への悪影響が出ているそうですが今後どうなっていくのでしょうか。

当然価格が上がることは覚悟しなければいけませんが、そもそも物自体が手に入らないということも視野に入れなければならなくなったようです。
これらのことはこのチャンネルで何本か動画を作ってお伝えしてきていることですが、懸念していた通りになってきてしまったようです。

ではこの先はどうなっていくのでしょうか。

日本の食料安全保障を考える時に、日本の食料自給率はカロリーベースで37%などと言われていますが、実質的には数%しかないということを理解する必要があります。
つまり食糧だけでなく肥料も含めてそのほとんどを輸入に依存している私たちは、その輸入先の国での農業被害が深刻になってきている事実と向き合って対策する必要があります。

ぜひ最後までご覧いただき、飢えないための備えをする際にお役立てください。

さて、まずここ最近の国内報道では、あまりの暑さで農作物への被害が深刻であるという情報をよく目にすると思います。
特に深刻になっている原因は水不足です。

報道によりますと今年の月平均気温は2か月連続で過去最高を更新し、熱中症患者も増加しています。
そしてコメどころの東北や北陸では、7月の降水量は平年の半分以下の地域が多く、特に東北日本海側と北陸地方はそれぞれ平年の13%、8%にとどまっています。

東北や北陸地方のダムの渇水はご覧の通りで、国土交通省によると、7月31日時点で盛岡市の御所ダム、宮城県大崎市の鳴子ダムで最低水位を下回り、貯水率0%となっています。
新潟県上越市の正善寺ダムも12%に低下しているので深刻です。

そうなると農作物の生育に絶対欠かせない水が不足するという事態は避ける事ができず、これはコメの収穫高に大きく影響することは避けられない状況になってきているようです。

ウェザーニュースでは1時間おきにダムの貯水量の状況が更新されており、直近の状況はご覧の通りになっています。
赤色に示すところが深刻な水不足に見舞われており、このまま雨が降らない日が続くと農作物への影響だけでなく、生活そのものや、工場生産などにも影響が出てしまうことになります。

これはこれで深刻ですが、食料を海外に依存している日本は海外の情報も知っておく必要があります。
先日配信した動画でも触れましたが、アメリカ南部を襲った洪水地域は穀倉地帯となっており、近年高温と雨不足が大きな問題となっている地域です。

そこで対策として行なったのが人工降雨という環境改変技術の導入でした。
結果的には水を潤すと言うことよりも大洪水という大惨事になってしまい多くの尊い命が奪われることになりました。

これを恵みの雨を降らすという口実を使った人口削減なのか、それとも穀倉地帯にダメージを与えるつもりだったのかはだれもわかりませんが、こうしたことは私たち日本だけでなく世界の食料庫と言われているアメリカの出来事だけに、その悪影響は世界規模で現れてくると思います。

懸念事項の本命は中国、国内のカオス状態は絶望的

そしてもうひとつの懸念事項は中国です。
私たちの国は中国から輸入される農作物に大きく依存しています。
このことは三菱総合研究所が作成したご覧の資料を見れば明らかで、冷凍野菜においては全体で100万トンの輸入をしているのですが、そのうち中国からの輸入が47万トンにもなっています。

そして2024年あたりにキャベツの価格が1個1000円以上に跳ね上がって話題になったことを覚えていると思いますが、中国からのキャベツの増加は2024年1月には410トンだったものが、2025年1月には1万7483トンにまで増加しました。
その脅威的な増加はなんと42.5倍です。
そして氣になる内訳は中国が1万6671トンと9割以上を占めています。

このような事が起きた背景には日本国内の産地での雨の量が減っていることが大きく影響しているそうです。
つまり今後この傾向は続く可能性が高いという事です。

やっと今回の核心になる部分ですが、その中国で今起きている事が問題なのです。

中国の問題と言ってもありとあらゆる問題が存在しているわけですが、私たち日本人だけでなく世界が混乱に巻き込まれる可能性が高いのが農業問題です。
農業問題と一口に言ってもこれまたいろいろとあります。

例えば中国での少子高齢化問題は日本の比ではないほど深刻な問題となっています。
これは政府主導で行われてきた一人っ子政策の弊害が今になって大きな問題となって表面化しているわけですが、先ほども言ったように日本は野菜の多くを輸入に頼っており、キャベツひとつとっても全輸入量の90%以上を中国に依存しています。

もしその中国からの輸入が途絶える、もしくは大きく輸入量が減ることになったらどうなるのでしょうか。
世の中全くゼロになるという極端なことはあまり起こり得ないわけですが、確実なのは生産量が減ることで価格高騰が起きます。
そうなると買いたくても買えないタイプの食料危機が起きます。

その中国ですが、「三農問題」と呼ばれる、農業、農村、農民の3つの課題が深刻になっているそうです。

具体的には、

1)農業生産の低迷

耕地面積の減少、耕作放棄地の増加、食糧増産の伸び悩みなどが課題です。

2)農家所得の伸び悩み

都市部と農村部の所得格差が拡大し、農民の生活は依然として厳しい状況です。

3)農村の疲弊

人口流出による村の空洞化、高齢化、教育問題などが深刻化しています。

ということが挙げられるわけですが、これらはすべて超搾取社会のあの国の政治に起因する事がほとんどです。

社会主義や共産主義というのは労働者の味方として旗揚げされ、みんなが平等に豊かになろうと言って国を統治しているはずなのですが、実際起きていることは腐敗が進み、共産党幹部が数兆円もの不正蓄財を行っているということが普通に起きているわけです。

その腐敗という問題を習近平政権では徹底的に撲滅しようと行っているわけですが、実際はただの権力争いでしかなく、それはかつて毛沢東時代に大躍進政策とその後に起きた文化大革命によって数千万人の餓死者を出したという黒歴史があって、それと同じ事が今、習近平政権で行われ始めているという話です。

もしこれがもっと進めば、今の時代、中国で問題が起きれば食料を中国に依存している日本のような国々は、確実に巻き込まれることになるので問題なのです。

中国の悪しき文化である搾取と暴力は今も健在、いや加速中

そこで中国の農業の崩壊を加速させることに一役買っている農管というものを紹介します。
これは何かというと、4年ほど前になると思いますがこのチャンネルで城管について取り上げた事がありました。

しかし即警告が出た話なのであまり露骨には言えませんが、これは城市管理行政執法局の略です。
城管は警察とは違っていますが都市部の秩序を管理する役目を負っており、その業務の内容は主に露天商と言われる屋台の取り締まりを行なっています。

中国では露天商が禁じられているのですが、例えば自分の畑で作った野菜などを持ってきている農民たちがいたり、外食客を見込んで飲食店を営んでいる人たちがいます。
こうした露天商を出している人たちというのは、店を構える資金もない貧しい人たちが多いのですが、中にはいずれ自分の店を持つという夢を持ってがんばっている人もいるわけです。

ここで登場するのが城管というもので、取り締まりとは名ばかりで、露天商を見つけては集団で襲い商品を没収し、さらには没収したものを私物化するのです。
ほぼ時代劇の水戸黄門の冒頭で出てくるならず者たちと同じだと言えば想像できるでしょうか。

厄介なことに城管は国家権力ですからやりたい放題なのです。

その昔、ボクシング界で有名なタイソンが全盛期のころ、周囲にどこかに強い奴はいないかと尋ねた時に、中国に城管がいます、と教えられたそうです。

タイソンはどうしたらそいつに会えるんだ?と聞いたところ、中国に行って街の路上でお店を出せば会えると言われた、などという嘘か本当かわかりませんが、笑い話として出てくるほど知る人ぞ知る存在なのです。

城管だけじゃない、新たな悪魔「農管」の出現

その農村版が農管というもので、正式名は農業総合行政執法局です。
この制度は2023年4月から正式導入されて民を苦しめているという、新たな農業問題になっているわけです。

中国政府の発表によるとこの農管システムの目的は3点あると言います。

1)農業指導

2)農産品の安全指導

3)農村の環境管理・環境指導、です。

こうして建付けを見ればもっともらしい制度となりますが、問題はその実態です。
そこでは中国あるある的なことが展開されているのです。

ではなにが行なわれているのかというと、1の農業指導に関しては、農作業をするのに農家という免許が必要になりました。
それを農管が発行するのです。
仮に何十年も農作業をやってきたベテランでも、農作業をするには農民免許を取らないといけないようになりました。

ここに利権が絡んでくることになりますが、農民免許は試験形式で確実に合格できるとは限りません。
その場合、どのように農民免許をとれば良いのか?という話になり、中には賄賂を渡したり、農管が運営する教習所に通って勉強して取得するしかありません。
これだけでも農管にとっては利益になるのです。

20代30代の農業知識のほとんどない人が農民を指導する状況で、素人が玄人を指導するというおかしな構造上の問題を生み出した上に、賄賂が横行し始めたのです。

2の農産品の安全指導とは、トラクターやコンバイン、田植え機を運転する際にも免許が必要となりました。
あとは偽の種や偽農薬の取り締まりも行うと言います。

実際中国には偽の種と偽農薬が結構出回っているわけですが、よく考えるとこれもおかしな話で、本来なら偽の種や偽農薬を作っている販売元を取り締まるべきだと思うのですが、企業は共産党幹部の利権の源泉となっているので、偽物を掴まされた被害者である農民を取り締まるのです。

3の農村の環境管理・環境指導とは、どんな地方都市でも古い建物を立て壊し、新しいものを建てようとしているのです。

習近平は「農村の環境管理」という言葉が好きでよく口にしているのですが、どんな街も現代的に見えるよう整備を進めてきました。
これ自体悪いことではありませんが、歴史のある街、下町といった人情味のあるところはこれまでの古いものも混在しているのが一般的です。

ですが、習近平政権になってからはその古いものを一掃しようとしており、都市部ではこれをやりきったようで、これから農村部で行おうとしているのです。

これが実際どのように展開されているかというと、農村で家畜を放し飼いにするというのは普通にあると思いますが、見栄えが良くない、景観を害する、文明的ではないという理由で取り上げてしまうのです。
この新プロジェクトは食糧を安定させ、供給の確保をするという意味で、穏糧保供という目標を掲げて行なわれており、農管導入の目的は、中国流の食料安全保障の一貫と言えるのです。

他にも中国は数年前から海外から食料を大量に買い占めていることが国際問題となっていましたが、一説では中国は戦争の準備を急ピッチで進めていると言われています。

そして中国政府は農民に何を作るかを選択する自由を奪い、政府主導の下でお米や小麦やトウモロコシを作らせようとしています。
似たようなことを日本政府もやろうとしている氣配がありますが、そのことに触れると動画が長くなるので置いておくとして、これが中国農村の現状です。

よって今の中国は毛沢東時代に行われた大躍進政策そのもので、国が指導すること以外の事をすれば罰則があるし、その取り締まりを強化するということが繰り広げられているのです。
この結果起きることは火を見るより明らかで、中国の農業はこれで一氣に衰退の一途を辿るのではないでしょうか。
だとしたら私たちに食料危機の恐れが出てくることになると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今現在の日本の食料安全保障は、もし戦争に巻き込まれたり、仮にそうならなかったとしても周辺国で戦争などの不安定要素が勃発すれば、あっという間に食料危機に直面するという危機的状況にあります。

これには異常氣象のリスクも重なってくるわけで、実際冒頭に述べたように、唯一自給できると言えたコメすら自給できない状態になったところに今年作付けしたコメの収穫は半数がダメではないかという憶測も聞かれるようになってきてしまいました。

毛沢東時代の大躍進政策の失敗によって、一説には5000万人以上が餓死したとされています。
当時は今ほどグローバル化が進んでいなかった為、中国が世界から孤立したということくらいしか悪影響はなかったと聞いていますが、今はまったく事情が違います。

今回お伝えしたように中国の農業はおそらく壊滅的な大打撃を受けることになると思います。
そうなれば、中国国内の食料供給に問題が発生しますので、世界中から食料を買い占め始めると思います。

ところが世界の食糧庫と言われているアメリカの農業も逆風が吹き荒れていますので、世界経済フォーラムが警告している、世界規模の食料危機ということが起きることになりかねません。
そのような状況で日本が必要としている食料を手に入れることができるでしょうか。

まったく手に入らないという事はないでしょうが、キャベツ1個1000円どころの騒ぎではなくなるかもしれません。
こうして考えると飢えない為には自ら食料を生産するということも視野に入れなければ備蓄だけでは限界が出ることは間違いないでしょう。

そしていつも言っている通り、農家と直接繋がるという努力は今取り組んでおかなければならない事だと思います。
ぜひ今回お届けした情報を、生き延びる為、飢えない為の対策を考えることにお役立てください。

最後までお付き合いありがとうございました。

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