【編集後記】
電氣料金のしくみというのは、わかってしまえばどうってことないのですが、非常にわかりにくいものです。ここ最近の光熱費の高騰で多くの方が電氣料金について意識するようになったのではないでしょうか。
しかし報道では、安くなった、いや値上げだと相反する情報が飛び交いますます理解を困難にし、人によっては不安になっていたと思います。
今回の動画によってかなり頭の中が整理できなのではないでしょうか。
と同時に今後は世界情勢がどうなったら電氣料金の値上げに影響するかもわかりますので非常に役に立つと勝手ながら思ってます。
ところで電気というのは自然界に存在しているのになぜフリーエネルギーとしての普及が実現しないのだろうかと、そもそもの疑問が私にはあります。
空氣を吸うのにお金はかかっていませんが、電氣にはかかる・・・。
それは発電するということに問題があるのかもしれない。
なんてことを世界中の人々を苦しませている電氣料金について考えながら感じました。
【以下、文字起こし】
みなさんこんにちは。好奇心TVです。
今回の動画では電氣料金の基本についての情報をシェアーしたいと思います。
SNSやメディアなどで電氣料金があまりに高いことで悲鳴に似た書き込みが多いことはご存じだと思いますが、そもそも電氣料金のしくみについてよく理解ができていない方が多いのではないでしょうか。
電氣料金のしくみが理解できていないと、例えば政府が燃料費調整額を補助してくれて電氣料金が安くなっているという情報がある一方で、大手電力会社が値上げを申請して認可され値上げになるという情報もあったりで、一体どっちなんだと混乱してしまうのではないでしょうか。
これらのことを理解していないと漠然とした不安で頭の中がいっぱいになるということになると思います。
実は私も同じ経験をしておりまして、こんなご時世になる前に電氣料金など氣にも止めなかったのですが、いざ理解しようにもややこしいと感じた経験を持っています。
なんだか携帯電話の料金プランみたいにややこしく感じて向き合うのが大変でした。
そんな私が電氣料金のしくみについて動画を作成しようと思ったのは、今後まだ電氣料金の値上げは起きると考えておりまして、電氣料金が増えるしくみを説明しておくことで視聴者のみなさんにとっては心構えと、節約の方針が決めやすいのではないかと考えたからです。
というわけで今回の動画を最後まで見ることで
1)電気料金値上げという言葉から漠然とした不安が消える
2)世界情勢の変化から電気料金の動向が理解できる
3)効果的な節約をするための基本がわかる
と思います。
電氣料金の動向は、どうしても発電に必要なエネルギーを輸入に頼っている現状があるので、現在ウとロの戦争が長引くどころか戦火が拡大しつつあるということが先を読みにくくしていますし、ややこしさが増すのは直近で天然ガスの価格が落ちてきているのに電氣料金が安くはならないという現状を理解しなければならないということがあるからでしょう。
それらを理解するには、実は政府がなにをやろうとしているのかを理解しないと見えてこないことでもあります。ちなみに私たち庶民の幸せのために政治をしているようには到底思えないわけですが、その上で今後なにが起きてくるかの予想をしなければ割を食うことになります。
なかなか理屈通りには世の中は動かないことの方が多く、それらによって煽りをくらうのは私たち庶民ですからたまりません。
それでも生活していかなければならないのでなんとか頭を切り替えて頑張っていきましょう。
ということで、どうぞ最後までご視聴ください。
このチャンネルでは、自分や家族の身を守るためにできることや、日本人がこれ以上騙されることがないようにするための情報を発信しています。
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さて、電氣料金のしくみについて説明をしていきますが、大手電力会社、新電力会社から出ている料金プランの説明まではいたしません。
あまりに多くの種類と独自のプラン名があるので対応しきれません。
電氣料金の理解を難しくしているのは、そのプランの多さが原因かもしれません。
しかし、今回説明する電氣料金のしくみはそれらのプランの基本となっていることなので、この動画の内容がわかれば、それぞれのプランの違いはなにかということを理解できるようになると思います。
まず、電氣料金の内訳はご覧のようになっており、基本料金、電力量料金、再エネ賦課金の合計が請求されているということになります。
よく電氣料金と電力量料金の違いで混乱しないでしょうか。
私などはこれがなかなか飲み込めずイライラしたものです。
いずれにしてもこの3つの料金が合計されて請求されています。
その中で、自由料金と規制料金というものがあることは聞いたことがあると思います。
これはなにかと言いますと、規制料金とは、従来からある大手電力会社のメニューで、消費者保護の観点から自由に電気料金を改定できないメニュー料金のことです。
値上げするには国の認可が必要となります。
一方自由料金の多くは、新電力会社のメニューと一部大手電力会社のメニューに見られるもので、国の規制がなく自由に料金設定・改定ができるメニュー料金のことです。
ところが電力業界では、一昨年から続く国際的なエネルギー価格高騰により、発電に係る費用が2倍から3倍程に膨れ上がっています。
大手電力会社をはじめ、多くの新電力会社は自由料金メニューの燃料調整費で上限撤廃を行い、膨大な発電費用の上昇分を価格に転嫁しています。
一方で規制料金メニュー内の燃料費調整額の改訂は電力会社が勝手にできません。
なので燃料費調整額の上限超過分は電力会社が負担しているというわけです。
しかし、大手電力会社も現状の規制料金メニューのままでは事業継続性が困難になることから、一部で国に料金改定の申請をしています。
これが4月にメディアで騒がれていた電氣料金値上げ申請というわけです。
なんとなく理解できてきたでしょうか。
そういった背景を踏まえ、電氣料金の内訳について話していきます。
まずは基本料金についてですが、説明をシンプルにするためにアンペア制だけを取り上げて説明します。
これはなにかというと、契約するアンペア数が上がれば基本料金は高くなるというものです。アンペアとは一度に流れる電氣の量だと思ってください。
狭い家で電気を使う場所が少なければ、低いアンペアで契約するため基本料金は低くなります。
一方、広い家で電気を多く使う場合や、電気を使う設備が多い場合は高いアンペアで契約するため基本料金は高くなります。
どういうことかというと、例えば一番安い10アンペアで契約したとします。
お母さんが電子レンジを使っている時に娘さんがドライヤーを使ったとします。
このような状態で電氣が10アンペア以上使ったときにブレーカーが落ちる、つまりオフになって家の中が真っ暗になるということが起きます。
なので契約アンペアの設定はその家の電化製品の使い方で変わってくるものですし、究極に節電するなら契約アンペアを低くするということをすれば、節電に協力的ではない子供たちがいても半強制的に電氣を使えなくすることができるというものです。
しかし度々ブレーカーが落ちていたら不便ですし、スイッチが入るたびに電氣を大きく消費する電化製品もあるので、返って電氣料金が高くなってしまうケースも出てきます。なので単純に低いアンペアで契約すれば良いというものではありません。
次に電力量料金です。
これは基本料金のように使っても使わなくても請求されるものとは違い、使った分だけ請求されるものでとてもわかりやすいです。
電力量料金は、1キロワットアワーを基本の単位として単価が設定されています。
電力量料金は、図のようにこの単価に使用した電力量をかけて計算します。
単価の内訳の説明は複雑になるので割愛します。
この単価は電力会社によって異なりますが、1キロワットアワーにつきいくらという電力量料金の単価が三段階で設定されている場合もあります。
つまり電力を使う量が増えるほど単価が高くなる仕組みで、これを三段階料金と呼びます。
電力会社の多くは、使用した電力量に応じて電力量料金の単価を三段階に分ける三段階料金のシステムを採用していますが、電力自由化で他のプランも出てきていますのでそれぞれの利用状況によって賢い選択ができるようになりました。
普通は使えば使うほど安くなるという感じがしますが、電氣料金については逆になることが多いということです。
その理由は、使えば使うほど高くなると設定することで省エネが実現できることを狙ってのことだと言われています。
この電力量料金の中には、最近よく聞く燃料費調整額というものが含まれています。
調整費ということで例えば天然ガスの輸入価格が安くなれば減額してくれるし、高くなれば増えるということで調整費という言葉が入っているのですが、ここしばらくは高いままであるので、電力会社の経営危機回避のため上限が撤廃されている状況です。
そこで今政府による補助事業が実施されているのがこの部分となります。ただしこれは期間限定で2023年1月使用分から9月分まで、1キロワットアワーあたり7円を負担してくれており、10月使用分については3.5円負担される予定です。この補助に関して私達がなにか手続きをする必要はなく自動で割り引かれた金額が請求されてきますのでご安心ください。
その後の補助予定はありません。
ということは11月使用分から政府が負担してくれていた分がそのまま電氣料金値上げという形で請求が始まります。
政府の資料によるとこの補助金は電氣、ガス、ガソリン代について一家庭で45000円程度の負担をしてくれるということだそうです。
つまり秋からは月に直すと5000円前後の負担が増えるということになるわけです。
だから今年の秋から冬にかけた電氣料金は今より高くなることは覚悟しておかなければなりません。
今のうちに冬の暖房対策が必要ということです。
最後に再エネ賦課金です。
再エネ賦課金の正式名称は再生可能エネルギー発電促進賦課金です。このお金は、再エネを促進する仕組みである固定価格買取制度を維持するために、電気を使う国民全員から徴収しています。
つまり、自然エネルギー発電を普及させることを目的に、太陽光などで発電した個人の電氣を電力会社が買い取ることをしていますが、それを電氣を使っている全ての国民で負担するという制度です。
これは年に一度改定されることになっており、2023年4月から一年の料金は下がりました。
以上が電氣料金のしくみとなっています。
それぞれに細かな説明が必要なこともありますが、全てを網羅すると結局わからなくなってしまいますので、この基本だけをしっかりと押さえておけば、あとは電力会社ごとに提供されている料金プランがどんな特徴があって、自分の家の状況ではメリットになる、デメリットになるなどの判断がつくのではないかと思います。
今後の電氣料金は、少なくとも政府が補助してくれている今年の10月までは多少の値上げで済む、といっても結構きつい家庭もあるでしょうが、それでもなんとか凌げても、政府の補助金が終了した時に世界情勢がどうなっているかとなります。
これらのことは、前回動画でも簡単に説明しておりますのでご覧になってください。
日本を取り巻く国との揉め事が大きくなると、輸入するしかない日本は、どうしても購入価格が高くなってしまうという宿命にありますので、そういった視点で世界情勢を見れば良いと思います。
最後に電氣料金の中で表には出てきませんが、託送料金というものがあります。
これは、発電所から電柱や電線を使って私たちの家にまで電氣を送っているわけですが、それらの維持管理費が年々高くなってきている関係で、ややこしい説明を飛ばして結論だけ言いますと高くなっていきます。
それらは、レベニューキャップ制度というまたカタカナを使って意味がわかりづらくさせるという手法を使ってネーミングしていますが、私たちにとっては値上がりする可能性がある制度となります。
なので、今後はますます電氣料金は値上がりする流れだと覚悟したほうが良いと思います。
いかがだったでしょうか。
難しく見える電氣料金のしくみですが、余分なことを削ぎ落として見るとシンプルだと感じることができるのではないでしょうか。
電力会社のホームページを見るとそれぞれの料金プランがあって、数字だらけの表があることで理解を難しくしていると思います。
今回の動画が皆さんの電氣料金の理解にお役に立てればと思います。
需要があれば電氣料金の節約方法についての動画も作成しようとも思っていますので、いいねボタンを押すかコメント欄に一言書き込むことで賛同の意思表示をしていただけると助かります。
今世界情勢は本当に油断ならぬ状況になってきましたし、世界中で起きている地震、日本列島付近の地震の多さにも注意しなければならないと思います。
毎回配信している動画内でも言わせてもらっていますが、ぜひ食糧備蓄と日用必需品の備蓄をするようお薦めいたします。
今は大変な時期ですが、大きくみて世界は良い方向に向かっています。
今起きている数々の試練は、ロクでもない輩たちのような悪い膿を出すために必要なことだと思います。
共に大変な時代を生き延びて行けるようがんばりましょう。
長い時間お付き合いありがとうございました。
以上で今回の話は終わりとしますが、
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最後までご視聴ありがとうございました。
好奇心TVでした。