【食料危機】シナリオ通り。コメ農家の廃業増で日本のコメがついに消える。#535

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はじめに

ついにアメリカとの関税交渉に決着がつきました。
一言で言えばシナリオ通りという事でしょうか。
詳細はまだ詰める部分があるのでしょうが、7月23日の報道ではコメの輸入量が75%増えることになるのだそうです。

これはコメに限ったことではなく、他の農産物も含めると総額約80億ドル、1兆1700億円もの輸入が決定しました。
これは日本農業衰退の最終章と呼べるものになるのかもしれません。

そしてこのままでは今後取り返しのつかない状況に私たちは追い詰められてしまうと思います。
そんな中一筋の光明が見出せているのは、日本人の一定数の人たちが身に迫る危機と、長期に渡って受けていた陰謀に氣が付き始めたという事だと思います。

この状況に対して取り組むべき課題はいくつかあるのですが、より一層食料備蓄の強化を考える必要があると思います。
ぜひ最後までご覧ください。

さて、冒頭に話した報道ですが、 ロイターによりますと7月22日に締結した米国との貿易協定の内容は、

1)米ボーイング社製航空機100機を購入

2)アメリカ産米の輸入量を75%増やす

3)アメリカ産農産物を80億ドル、1兆1700億円購入

4)アメリカ製の兵器購入費を140億ドルから170億ドルに増額

5)その他医薬品や半導体などの関税率は別途交渉
ということになります。

ただし、2のコメの輸入量75%増加については、ミニマムアクセス米という関税ゼロで輸入しなければならない年間約77万トンの枠内で、アメリカからの輸入枠を75%増やすということが別の報道記事で報じられていました。

ちなみに無関税のミニマムアクセス米MAとは、世界貿易機関(WTO)のルールに基づく措置で、日本政府が年間77万トンを輸入しなければならない輸入米のことです。

国はミニマムアクセス米の輸入が国内農業に与える影響を最小限に抑えるために、輸入米を主食用にほとんど流通させない運用を行なっていますが、画像のように一部のミニマムアクセス米が主食用に流通することもあり、その価格競争力が国内産米に悪影響を及ぼす懸念が指摘されています。

2025年度産のコメはどうなるのか?

今年起きたコメ不足では食料安全保障上保管していた備蓄米の放出を行なっており、この動画作成時においては残り15万トンを残すのみとなっています。
そして2025年度産の新米の収穫量はどうなるかが非常に注目を集めているわけですが、おそらくこの暑さによって品質が落ちることは避けられないでしょう。

去年に引き続き今年の夏も異常な暑さに見舞われ、北海道で40度超えの暑さになるとの予想が出ていますが、これは過去の経験からしたらあり得ないことです。
当然農作物というのはその地域の氣候にあったものが植えられて収穫されてきたわけで、これからは予定通り事が運ばなくなってくると思います。

実際北海道のじゃがいもの成長が例年に比べて小ぶりになってきているといいいますし、農作物への逆風は異常氣象だけではなく、北海道では異常に増えてきているエゾシカによる農業被害が深刻になっているそうです。

クマ被害は全国的に起きているわけですが、北海道のエゾシカにおいては生息数が4倍に膨れ上がり、農業被害額は51億円にまで膨れ上がっています。
同時にエゾシカに関連した交通事故件数は5000件超えということで、自然のバランスが崩れてくることによる農作物への影響も計り知れないと感じます。

実はかなり深刻な日本の食料安全保障の実態

そしてここが最も深刻なのですが、日本政府が50年にも渡って行なってきた農業政策の失敗によって、去年から今年にかけて起きたコメ不足は、決して一時的なものでは無いという認識が必要です。

そのような実態が明らかになったにも関わらず、今年2025年度産の作付けに対しても、裏では主食用米の作付けを減らすような指示が出ていたということもわかっており、今の政府に日本の未来を任せていたら大変なことになります。

そうなってからでは遅いわけで、今この状況の延長線上にはどんなことが起きるのか想像力をフル稼働して考えて対策するしかないと思います。

コメント欄には時々日本のコメ農家が減って自給できなくなったとしても、輸入すればいいわけで何の問題があるのか、というような書き込みがされることがあります。
このような書き込みは特殊なケースではなくて、日本の大多数の国民が同様の考え方をしているか、まったく考えていない人たちで占められていると思います。

そうでもなければ、今回の参議院議員選挙でもっと自民党が惨敗していたはずです。
今の与党のどこに期待して票を投じているのか全く理解できません。
これが民主主義なのだと言ってしまえばそうかもしれませんが、理解に苦しみます。

ただ一部SNSでは選挙開票作業において、不正行為と疑われるような行為をしている動画が投稿され話題になっています。
おそらくですが、良心の呵責に苛まされた者による暴露だと思います。

そのことは今回は触れませんが、アメリカで起きていて日本で起きていないわけがないと考えるのが自然だと思います。

日本が依存している食料生産国の事情は?

話を戻しますが、日本の食料自給率が年々下がっている中で、食料を依存する先の国々の状況はどうなっているのでしょうか。
我が国が輸入に依存している代表的な農作物といえば、小麦、大豆、とうもろこしです。

農林水産省のデータによりますと、ご覧の通りそのほとんどがアメリカからの輸入になっています。

そのアメリカの農業が今どのようになってきているかというと、日本よりもはるかに深刻な状況になっています。
その原因とは旱魃やハリケーン、洪水被害などが挙げられますが、その他にも違法移民を労働力としていた現状もあり、トランプによる移民の強制送還によって少なからず影響を受けているというわけです。
2024年にアメリカ南部を襲ったハリケーンでは柑橘類の被害が甚大で、収穫量が約40%減少するという試算も出ていました。

また日本在来種のコガネムシが米国各地で定着して繁殖し、何百種類もの農作物や観賞用植物を食い荒らすという被害が報告されています。
アメリカにおいてこのコガネムシには天敵がいない状態であることから、大量発生して駆除に苦労しているそうです。
これはこれでまた新たな農薬被害も出てくるのかもしれません。

もう少し続けます。

引き続きアメリカの農家の話なのですが、特に小麦農家に異変が起きていて、米国の農家は2年前に起きた深刻な干ばつにより小麦農地の約3分の1を放棄したそうです。

米農務省のデータによると、2020年以降、農家は毎年不安定な利益しか見込めないことから、冬小麦の作付面積の5分の1から3分の1を放棄してきており、農作物の宝庫であるというアメリカのイメージとは大きくかけ離れた実態もあるようです。

日本が大きく依存しているアメリカにおいてこのような状況になってきているのは特別ではなくて、世界中の穀倉地帯で何らかの問題が出始めているということが重要なことなのです。

農家の異変については日本の農家においても深刻なことになっていて農林水産省のデータから農家の平均年齢はほぼ70歳という高齢化を迎えており、あと5年も経たないうちにリタイヤすることになります。

では若者が新たに農業を始めているのかというとそんなこともなく、ご覧の通りごく一部を除いて減少してきています。

さらに帝国データバンクの資料によると、日本において米作農家の廃業と離農数が過去最多になってきており、この傾向は続くと言われています。

つまり我が国の食料安全保障はほぼ壊滅してきているという認識を持つ必要があり、輸入すれば問題ないという発想もかなり危険なものだということがわかります。

このチャンネルではいつもお伝えしている通り、これらの傾向はたまたまそうなっているのではありません。
そんな中日本の農業の危機的状況に対して小泉新農水大臣は、耳障りの良いことを言っていますが騙されてはいけません。
言っている通り日本の農業の立て直しをしてくれればそれでよしだし、問題はそんな甘い展望を抱いていたら命を奪われるところにあります。

さすがにもう私たちはこのようなカラクリに氣が付かなければならないし、次世代の日本人に夢を持てるような社会を繋いであげたいものです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回のトランプ関税交渉は、日本の農業がこれ以上のダメージを受けることにはなりそうもないというのが大方の見立てとなりますが、私たちの知らないところでとんでもないことが決められているということがないとは限りません。

そして去年と今年に起きたコメ不足と価格高騰の対策として放出した備蓄米は、もうほとんど底をついた状態になっていますが、今の日本のコメ生産能力でどうやって備蓄米を買い戻すつもりでいるのでしょうか。

当初前農水大臣は2025年度産で買い戻すと言っていましたが、そんなことできるわけがありませんので案の定撤回され、今の所いつまでにという期限は決められていません。
もしかすると備蓄米にかかる保管費用や買い付け費用などを無駄なコストだと削りたがっている財務省は、このまま備蓄米の補充はしないように仕向けるかもしれません。

ただでさえ専門家の中からは備蓄米が100万トンしかない状態に警鐘を鳴らしているのに、備蓄米を持たない選択をする可能性も充分あります。
もしそんな状態の時に自然災害だけでなく、台湾有事や朝鮮半島に動きが出た時にはどうするつもりなのでしょうか。

ここははっきり政府や財務省が考えていることを見切って対策しておく必要があると思いますし、淡い期待は禁物です。
先ほども言ったように食料に困ったら輸入すればいいなどという、とぼけたこと考えていたら本当に飢えることになると思います。

そういった懸念は起きなければ起きないでそれに越した事がないわけですが、一旦起きてしまった時は悲惨なことになります。

飢えるという事がどれほどの地獄になるかのイメージができない人がほとんどだと思いますが、今回の動画の内容を参考にしていただき、みなさんがどのような対策をすればいいのかを検証する際の参考にしていただけたらと思います。

最後までお付き合いありがとうございました。

 

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