

【編集後記】
今現在、能登半島地震によって被災者の方々は、寒さ、飢え、トイレ問題などあらゆるストレスに晒されており命の危機に向き合っている方もいることでしょう。
食糧備蓄も必要ですが、それと同等に排泄に関わるトイレ問題についても真剣に考えておかなければいけないと改めて実感しました。
排泄は生理現象であり、我慢には限界がありますので、真剣に考えておかなければいけないことですね。
準備さえしておけばどうってことのない問題であることは間違いないのでこの機会にぜひ準備の再確認をお勧めします。
【以下、文字起こし】
みなさんこんにちは。好奇心TVです。
今回の動画は、今まさに能登半島地震によって被災している方々が困っているトイレ事情について取り上げていきたいと思います。
私は動画を通じて、防災対策や輸入大国日本が抱えるリスク対策のために食糧備蓄を強く推奨してきましたが、食べるという行為と排泄するという行為は表裏一体切り離すことはできません。
そこで飢えに関することではなくトイレのことも情報をシェアしておこうと思いました。
ただお食事時間に観る動画ではありませんのでご注意ください。
もちろん、動画内には汚いものが映っているわけではありませんが、どうしてもイメージしてしまうと思いますのでご注意ください。
いつどんな災害に遭うかわかりませんから、予め準備しておくことは安心感に繋がります。
動画の最後の方では我が家で使用している排泄物の処理方法の動画も紹介していますので、是非最後までご視聴ください。
このチャンネルでは、自分や家族の身を守るためにできることや、日本人がこれ以上騙されることがないようにするための情報を発信しています。
チャンネル登録がお済みでない方はぜひチャンネル登録をお願いします。
さて、みなさんは被災時のトイレ対策についてどのような準備をしていますでしょうか。
今能登半島地震の被害に遭っている地域というのは、トイレに関しても深刻な状況になっています。
人間は生きている以上排泄は絶対必要なことですし、止められません。
もし意識的に我慢して回数を減らそうとしたりすれば体調がおかしくなる可能性が出てきます。
特に女性の場合は膀胱炎などが発生したりと大変なことになります。
膀胱炎になってしまった時の大変さは経験者でないとわからないかもしれませんが、激痛が伴い普通の生活はできなくなります。
体の構造上男性よりも女性の方がかかりやすい病氣ですし、特に冬のような寒さではさらにかかりやすいと言われていますから注意が必要です。
そこで今回の動画では
1)下水管が破損しトイレが使えない状況を想定する
2)避難所でのトイレ事情
3)対策について
という流れで話を進めていこうと思います。
今回動画を作成するきっかけになったのはこの記事です。
この記事では、小田原市の災害時の携帯用トイレの必要量について書かれていたのですが、能登半島地震のような災害が起きた時に、小田原市が準備している携帯用トイレの備蓄量ではたったの2日でなくなってしまうとのことです。
そうなると1日3万人のトイレ難民が発生するというのです。
山の中なら草木に隠れて用を足すことは可能ですが、そのような状況はレアケースと言っていいほどで、ほとんどの人はトイレに困ることになります。
普段レバーを引けば流す事ができ、自分の排泄物を片付けるという事はまずないと言っていいと思いますが、被災時には普段の当たり前がいかにありがたかったということを痛感することになります。
1についてですが、下水管が壊れて使えないという状況は道路が陥没したり地割れしているのを見ればなんとなくわかると思いますが、それによってなにが起きるかということはイメージできないのではないでしょうか。
まず、戸建でもマンションでも共通して言えることは見た目には通常通り流れていくので特に問題がないと思ってしまいます。
ところが、汚水が流れていく先が詰まっている、もしくは下水管が破損して漏れているということも考えられます。
そうなるとなにが起きるかというと、汚水の流れる先が詰まっている場合はそのうち汚水が溢れてきます。
どこにって自分の家の便器から他の家から流された汚水が逆流してくるのです。
これらのリスクはマンションの方が高いと思います。
上の階の住人が流した汚水が1階の住人のトイレに溢れ出てくるという事が起きます。
高層マンションなら特にその現象は顕著になると思います。
これはこれで地獄絵図になってしまうので、震災時などのトイレの使用方法は管理組合を通して全戸に周知徹底しないと1階や2階などでは、汚水の噴水が発生してしまいます。
このことは、2についても同様で避難所だから水洗トイレが使えるとは限りませんし、使えないことを前提にしておいた方がいいと思います。
東日本大震災での被災者の体験談はネットで調べれば多く確認することができますが、避難所で困ることは
1)仮設トイレが長蛇の列
2)汚なすぎる
3)臭すぎる
4)治安が悪くなる
ということが挙げられます。
これらの情報については、トイレ研究所というサイトがあるのでぜひ確認してください。
リンク先は概要欄に貼っておきます。
このサイトでは東日本大震災の時の現場の声などを外部リンクを併用しながら情報を集めてくれているので非常に参考になります。
その中で特に衝撃だったのは避難所のトイレが津波によって下水が逆流してしまい使用不可になったという状況で取った方法が、プラスチック製の衣装ケースに用を足すというものです。
ご覧のような衣装ケースに避難所に集まった800人が用を足すということが行われました。
匂いもさることながら、不特定多数の方が出した汚物がどうしても視界に入りますからたまりません。
そうなるとなるべくトイレに行きたくないので、水分を控えてしまったり食事も採らないようになった方もいたそうです。
そうなると健康上の問題も発生しますから大変です。
最後に3についてですが、ではそんな生活がどのくらい続くのでしょうか。
同じくこのサイトにあるデータによると、東日本大震災では、仮設トイレが到着するまでにかかった日数はこのようになっており正直驚きましたが、震災範囲が広ければ当然そうなると思います。
3日以内に仮設トイレが届いたのはたったの34%です。
1ヶ月以上かかった避難所は14%もあったということですが、実際はどうやって凌いだのでしょうか。
災害対策というとついつい食糧備蓄や電池などに注意がいきますが、トイレのこともかなりの問題になる事がわかります。
下水管の破損状態がわからない以上、自宅避難していてもトイレの問題は付いて回ります。
国や自治体のホームページを見るとマンホールトイレの使用を推奨していることを確認できます。
これは道路上にあるマンホールにその表示がなされているのですが、自宅付近でどこで使えるのか確認しておくのも重要なことかもしれません。
私が住む自治体に電話をしたところ、画像のようにひらがなで汚水と書かれたところなら直接用を足してもいいそうです。
ただし先ほども述べたように汚水処理場までの下水管が損傷していたら流してはダメだと言っていました。
では、その下水管の損傷状態の確認は震災時に取れるのかということも確認しましたが現実的には難しいということでした。
それはそうでしょうね。
災害発生時にどこに異常が発生しているかは人海戦術で確認が必要になりますから現実的には不可能になるでしょう。
そうなると、下水管に繋がるマンホールにトイレを仮設することはできないということになります。
難しい問題ですよね。
自治体の職員さんも同じ被災者であることは間違いないので、なんでもやってもらえる、やるべきだという発想も改める必要があると思いますね。
それでも自治体などのホームページを確認するとマンホールトイレというものを推奨していますから使っても良いという判断ではないかと思います。
ご視聴者の皆様の中で情報がありましたらぜひコメント欄にてシェアをお願いします。
我が家の対策としては、前の動画でも度々紹介してきましたが、簡易トイレの準備をしています。
ご覧のような一人用テントでプライバシーは保たれますし、折りたたみ式の便座もありますから、そこにビニールを設置して用を足すというものです。
そして尿や便の処理については凝固剤を使用しています。
水分と結合してジェル状に固めるというものです。
これらは仕事柄出先にトイレがない状況もあるので常に使っています。
使い方としては予め袋に1回分の粉を入れておきそこに小を出すという方法と、用を足した後に粉を振りかける方法がありますが、どちらでもいいと思います。
ジェル状になるのはあっという間に固まりますので最後に振りかける方法の方が確実かもしれません。
ちなみに私は予め袋に粉を入れておいて用を足しています。
ただご覧のように、ボロボロとなる感じの固まり方ですから大の方に使う場合は匂いを完全にシャットアウトすることは難しいかもしれません。
なのでビニール袋の口元をしっかり縛って対策する事が現実的ではないかと思います。
この固めたものは燃えるゴミで出せますが、震災時にはゴミの収集はできないと思いますのでその管理にもひと工夫が必要だと思います。
便というのは雑菌だらけですから、その取り扱い、処理方法によっては衛生上よろしくない結果になりますので注意が必要です。
野焼きは禁止ということでしょうが、緊急時には仕方なしという判断で私は焼却してしまうつもりでいます。
火事などの二次災害も心配されますのでどうなのでしょうか。
ただ震災時にはあらゆることが教科書通りにはいきませんから臨機応変に状況判断するしかないと思います。
ちなみにこの凝固剤は個包装されたものとそうでないものがあります。
どちらがいいのかは一長一短あるので言い切れませんが、我が家では両方備蓄しています。
仕事で使っているのは個包装タイプではない方です。
ただ流石に大の方での利用はしたことがなく、災害時のリハーサルとしてやる必要はあると思いますが、要領は同じです。
ただ大の方は固形物の上に粉を巻いて、固形物の水分と反応させるのと、さらには水をかけて全体を覆う感じにする必要があると思います。
動画で説明しますと、まずこれが個包装タイプの凝固剤となります。
私が常に使っているものです。
尿の代わりにお茶を用意しました。
やり方を二つ紹介しますが、まずは予め袋に粉を入れておいてそこに用を足すパターンです。ご覧の通りあっという間に固まってしまいます。
この凝固剤というのはグミのようになるのではなく、柔らかい固形物になります。
このようにあっという間に固まるので、用を足すのに時間がかかる人はビニール袋に用を足した後に凝固剤を振りかけるという方法がいいと思います。
ではそちらのパターンの映像もご覧ください。
予め尿に見立てたお茶を入れておきます。
そこに粉を振りかけると、あっという間に固形物になってしまいます。
この凝固剤というのは本当に便利で、万が一の時には安心感が違います。
女性の場合は簡易便座にビニール袋を設置してそこにすればいいと思いますし、大の時も同様です。
もし簡易便座がない場合はどうなるかというと、尿検査の時を思い出してもらえればイメージできますが、袋だけでは用を足せないと思います。
なので牛乳パックのようなケースを準備してそこにビニール袋をセットして使えばいいと思います。
プライバシーの問題については一人用のテントを使用するのがいいと思います。
自宅避難ができれば特に問題ありませんが、避難しなくてはいけない時には必須です。
組み立ては工具など必要なく広げれば勝手に立体的になります。
しかし収納する時には要領が必要なので取り扱い説明書を見ながら練習することは必要です。
備蓄量は家族構成によっても違いますのでよく検討する必要があります。
たとえば家族4人が1日5回小をするなら、単純に20袋必要になります。
そうすると100回分の凝固剤は5日分しかないことになりますし、そこに大の分も考慮するとさらに量が必要になります。
どのくらいの期間を想定するかはそれぞれの考え方なのでご検討いただければと思います。
あと一回の尿の量というのは人それぞれです。
個包装の量では足りない人もいれば、充分すぎる人もいます。
なので我が家では個包装は不経済になると判断し、個包装でないタイプをメインに備蓄しています。
個包装タイプの物は避難リュックと車に載せておくことに使用しています。
そしてアドバイスなのですが、冬など乾燥する季節では、個包装を開ける時に袋の切れ端が静電気で手にまとわりついて離れないというイライラも発生しますので、これを使い心地というのかわかりませんが、そんなことも常用している者からの情報としてシェアしておきます。
あと最悪のケースとして女性のプライバシーが確保できない時用に、画像のような立ち小便用の器具もあるといいかもしれません。
そんなに高価なものではありませんので購入して使ってみることも必要です。
避難先の状況はまったく予想できませんから、その時になって慌てないようにすることが大事です。
いかがだったでしょうか。
日本はご存知の通り火山の上に国土があるという状況で生活していますから、いつ何時地震や台風被害に遭うかわかりません。
これだけ科学が発達してきたと言っても地震予知はできていないのが現実です。
食糧備蓄だけにこだわっても、食べたものは絶対に排泄されるわけですから、片手落ちは結局その状況になって困ることになります。
先ほども言いましたが、自治体が仮設トイレを準備できるまでに早くて3日、おそくて1ヶ月かかります。
なんでも国や自治体に頼っていては限界があります。
それは食糧備蓄や日用品の備蓄にも言えることで、一人ひとりが最低でも1年生きられるように準備をしておくことで災害時の不幸はかなり防げますし、助け合いの余裕が出てくるのではないでしょうか。
繰り返しとなりますが、いつ何時災害が起きるかわかりませんので、万が一の対策をしておいてください。
この動画がご視聴のみなさんの防災対策を考えることにお役立ていただけたらと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。
以上で今回の話は終わりとしますが、
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最後までご視聴ありがとうございました。
好奇心TVでした。